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品質保証部門への転職に不可欠な能力とは?

品質管理・品質保証関係の仕事に転職するために必要な条件とは何でしょう?

第一に挙げられるのは、品質管理・品質保証分野での業務経験であることは言うまでもありません。

たとえば、愛知県にある某自動車部品の会社では、受身の品質保証業務ではなく、信頼に値する技術を磨き、高めることのできる存在感のある積極的なリーダー的人材が求められています。

年間休日120日以上、年収600万円以上のこの会社へ転職する条件は、品質保証または商品開発業務の経験です。

さらに、電子部品などに関する評価・解析に関する経験または、生産現場における品質問題解決に関する経験が求められています。

加えて、電子部品のサプライヤの監査・改善指導の経験、分析機器の使い方に関する知識、部品製造工程の監査や改善指導の経験があれば、より有利となります。

また、平均年収400万円、社員数2万人以上のある大手企業の品質管理部門の求人には、高等専門学校卒業以上で、機械の開発設計経験があり、ポジティブで人と接したり話をしたりするのが好きな人、という条件がつけられています。
この企業は、人に指導する能力よりは、独自性を発揮し積極的に品質管理部の仕事に取り組める人材を求めています。

品質管理・品質保証部門への転職の際の面接では、経験や学歴の他に、人柄も重視されていることがわかります。

年齢では、管理職候補は40代の求人が多く経験も求められ、やる気重視の未経験者の募集は30歳くらいまでの求人が多いようです。
英語力があれば、品質管理・品質保証部門への転職は、さらに有利になります。

品質保証部門への転職に強い人材派遣会社はどこ?

品質管理・品質保証関連の仕事に転職する方法の一つに、人材派遣会社への登録という方法があります。

「人材バンクネット(JBN)」には、品質管理・品質保証関連の求人が現在、200件近く寄せられています。

会員登録をすれば、キャリアシートを登録して匿名で公開することにより、品質保証部門の人材を求めている企業からのスカウティングを受けられるようになります。

品質管理・品質保証の分野ではキャリアのある人材が求められているので、経験のある人は、このような人材派遣会社に登録してみるとよいでしょう。

働きながらの転職をサポートする人材派遣会社なので、現在定職のある方でも登録は可能です。
また、サイト内には簡単な適正審査のコーナーもあります。

外資系企業の中間管理職以上に強いのは、外資系企業への転職を10年以上サポートしている「ウォーストリートアソシエイト(WSA)」です。
「ウォーストリートアソシエイト(WSA)」では、年収300万円から1,800万円までの品質管理・品質保証分野の仕事を紹介しています。

また、30代以上で転職を考えている方におすすめなのは「A・ヒューマン」です。「A・ヒューマン」は、人材派遣のプロの集団が集まり、一人一人と顔を合わせる担当制を導入しており、半導体、電気、自動車、食品関連、物流など、それぞれの担当の業界の転職をサポートしています。

求人検索のキーワードに「品質」と入力すると、常に100件以上がヒットします。
また、個別のセミナーや転職相談会も開催し、登録から入社のアフターフォローまで全て無料で行っています。

品質管理・品質保証分野への転職をお考えの際は、これらの人材派遣会社を有効に活用されることをお勧めします。

品質保証部門へ就職するための条件

品質管理・品質保証部門担当者に求められているのは、やはりキャリアです。

品質管理・品質保証に関わる部門は、企業にとって最重要部門なので、何よりも経験のある人材が求められています。

ある26歳の女性の例を挙げれば、今まで食品会社の品質保証業務を担当していたキャリアを評価され、化学メーカーの新製品担当品質保証業務への転職を実現し、年収が50万円もアップしました。

品質保証部の仕事は、顧客の求める製品の開発からアフターケア・クレーム対応までの業務全体に関係しますが、業界は違っても、製品の品質保証の基本は変わらないので、品質管理・品質保証分野での転職を希望している人は少なくありません。

ある東証一部上場企業では、企業の未来を担う中堅から若者までの人材募集を開始しました。

この企業では、機械や技術の知識を持ち、英語が少々できれば、品質管理・品質保証の経験や資格よりもやる気を重視しています。

また、入社後は先輩社員の指導のもとでネジ1本から工場全体の品質管理方法を学び、次世代の企業を支える人材の育成に熱心な企業もあります。

しかし、やはり転職で優遇されるのは品質管理分野での経験がある人材で、3年以上の経験を有する人材が求められることが多いようです。

QMS(品質マネジメントシステム)やGMP(薬品の製造規範)の資格を取得していると、品質管理・品質保証部門への転職に有利になります。

品質管理・品質保証部門では、海外規格への対応や、海外の機械を扱う機会も多いため、英語を初めとした語学能力も求められます。

したがって、品質管理・品質保証分野への転職をするには、品質管理分野の資格のほかに、英語関係の資格も取得しておいたほうが有利になるでしょう。

品質管理・品質保証のお勧めセミナー最新情報

品質保証・品質管理に関連するセミナーを開催している機関は数多くあり、セミナーや講座のコースも多岐にわたっています。

1994年に設立された品質保証総合研究所(JQAI)lは、ISO9000・14000シリーズなどの国際マネジメントシステム規格の普及や人材育成に努めているセミナーハウスです。

開催している品質管理・品質保証セミナーとしては、JRCA承認ISO9000品質審査員研修コース、CEAR承認ISO14000環境審査員研修コース、環境審査員リフレッシュコース、マネジメントシステム監査員スキルアップ研修などがあります。

環境審査員研修コースには通学と合宿があり、通学コースは5日間で環境審査についての全体的な研修を受け、ケーススタディやグループ討論、オンスタディなどで確認していくコースで、受講料金は22万円となっています。

合宿コースは実習を中心とした環境審査員養成の最上級コースで、6日間29万円で受講可能です。

また、財団法人日本科学技術連盟、日本能率協会マネジメントスクールなどでも、時間や目的、能力に合わせて豊富な品質管理・品質保証セミナープログラムが用意されています。

中には、講師が企業を訪れ、その企業の品質管理・品質保証の事情を確認し、各社の現状に合わせた品質管理・品質保証セミナーを企業内で開催するセミナー会社や機関もあります。
つまり、出張講習という形で品質管理・品質保証セミナーを実施してくれるわけですね。

品質管理・品質保証セミナーの費用の目安は、日本能率教会マネジメントスクールを例にとると、標準型研修が1日35万5,000円から、オーダーメイドの研修が36万5,000円から(テキスト代、交通費、宿泊費別)となっています。

品質保証業務関連資格を取得するには?

品質管理分野での資格には、2005年から実施されている日本品質管理学会認定の「QC検定(品質管理検定)」があります。

この品質管理検定は国家資格ではありませんが、品質管理能力を測る一つの基準として、多くの企業で社員の資格取得を推進しています。

QC検定試験では、品質管理に関する知識をどの程度持っているかが問われ、筆記とマークシートによって行われます。
設問数は60問で、1級から4級まであります。

QC検定試験は年に2回、3月と9月に行われます。

平成19年度のQC検定受験者数は1級から4級まで合わせて約2万5,000人、合格率は約70%でした。

品質管理検定3級のレベルは、「職場において発生する問題について、要所でアドバイスを得ながら解決を進めることができる」レベルに設定されており、品質管理(QC)7つ道具の手法に関する知識を有する人、QCサークルのメンバーとして活動している人などを対象としています。

また、品質管理検定2級のレベルは「設計・開発などの一部の現場を除き、職場で発生する品質に関係した問題の多くを、自らが中心となって解決や改善していくことができるレベル」とされており、品質管理検定3級取得対象者は、QCサークルのリーダー的役割を担っている人など、自ら問題を解決する能力がある人になります。

QC検定試験セミナーとしては、品質管理検定受験のための準備コースも級別に開講されており、テキストも販売されています。

品質保証業務関連資格取得は、客観的に品質保証業務レベルを評価することが可能なので、企業に品質保証業務の遂行能力をアピールしたり、社員自らが励みとするためにも、資格取得を目指すことをお勧めします。

品質保証部門の仕事内容とは?

企業における品質管理・品質保証部門の業務内容は、企業によって多岐にわたりますが、目標が「顧客の満足」「不良品ゼロ」であることには変わりがありません。

たとえば、あるエレクトロニクス技術の会社では、外観・構造検査、寸法検査、シーケンス試験(動作通電試験)、絶縁試験のような標準検査、品質管理検査、再発防止対策推進を、品質保証部門の業務としています。

各種の検査や審査は、設計が発行した製作仕様書と品質保証のチェックリストに基づいて行われます。

そして、検査や審査の結果をもとにした品質保証書の発行までの行程をおこないます。

問題が発生した場合のデータ分析や対策の考案も、品質保証部の重要な任務の一つです。

また、ある製薬会社では、人間の生命に直接関わる分野だからこそ、顧客の安全と安心を最も重視し、原材料の点検から各種の試験、製造方法や試験方法の念入りな検証、製造工程や環境の確認の徹底など、品質保証において、品質管理部門だけではなく全社をあげて取り組んでいます。

既に出荷済みの製品に関しても、広く、詳しく情報を収集し、より品質の高い製品を開発するための継続的な改善に取り組んでいます。

品質管理・品質保証部門は、企業にとってきわめて重要な役割を果たしています。

山形県にある某自動車部品メーカーでは、親会社や子会社との取引の際に、重要である品質保証部門を拡大することを決め、品質管理のプロの下で、サポート役としての品質管理業務を徹底的に学び、将来的幹部を育成するポジションの募集を始めました。